小学生の家庭学習に格差が広がりつつある?その先に見据えた「一流企業を目指した」就職傾向

昨今取りざたされている教育問題。
進学教育の低年齢化などがあげられます。
その先に見据えているのは「一流企業を目指した」就職傾向であるといえるの
ではないでしょうか。

ここ数年、子どもたちの学力低下や、家庭での学習時間の減少などが問題とさ
れてきました。Benesse教育研究開発センターでは、1990年、1996年、2001年、
そして2006年と4回にわたって学習基本調査を実施してきました。そのデータ
によれば、小学5年生が平日に家庭で学習する時間は、全体の平均で見ると、
1990年が87.2分、1996年が77.9分、2001年が71.5分、2006年が81.5分でした。
1990年が最も多く、その後は減少を続けていましたが、2006年は2001年の結果
よりも平均で約10分増加しました。1996年以前の水準に戻っていますので、望
ましい結果と言えます。

回復を見せる学習時間。しかし、成績上位と下位では大きな差が見られます。